上京カレンダー

意識チョモランマ系女子大生による茶番劇〜就活編・上京編〜

仮説:「合コン」は就職活動時のPRに必要な要素を満たしている

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「就職活動」とは一体なんだろうか?

 

社会勉強、人間観察、彼ぴっぴ探し……色々な意見があると思うが、

大多数の意見として、

将来働きたい会社に「自分を採用してくれ」とPRすること

があげられるのではないのだろうか?

 

エントリーシートを出して

ウェブテストを受けて

何度か面接をして

晴れて合格。

来年からは会社の一員だ。

 

しかしながら、

就職活動中、自分をPRできる時間は刹那ほどしかない。

 

その刹那の時間内に、

過去の栄光をどや顔で伝えつつも

相手とコミュニケーションを尊重しなければいけない

質問にはそつなく答え、常識ある人間を装いつつも

特異性を表し、相手の記憶に残らなければいけない

 

まずまずの難易度。

 

そして、「自己PRに含まれていなければならない要素」というものも存在する。

 

一般的に自己PRをする際に必要な要素として挙げられているのが

・人を巻き込んだ(動かした)経験

・何かを自ら企画した経験

・誰かと協力して物事を成し遂げた経験

・相手の課題を正確に把握して解決に導いた経験

等である。

 

つまり、

上記の要素を含んだストーリーを過去の大学生活の中で発見し、それを意気揚々と語りつつも相手の顔色を窺い、常識人だと思われるセーフティーゾーンの中に存在しつつもちょっと尖った部分を見せるゲーム」

これが就職活動ではないのだろうか?

 

そこでだ。

少し読者の方に考えてほしいことがある。

 

先ほど述べた「要素」をすべて満たせる活動に思い当たるものはないだろうか?

 

 

そう、そうだ。

「合コン」だ。

しかも、「クリスマス前に開催される、参加者の本気度が高い合コン」だ。

 

インターンシップの採用選考」が、

「期末テスト開け夏休み直前or序盤に開催される合コン」であるとすれば、

 「採用本選考」は、

「クリスマス前に開催される本気度高めの合コン」である。

  

 

なぜ、「合コン」なのか

「合コン」とは一体なんなのか?

「合コン」のどこに上記の要素を満たす力があるのだろうか?

 

実体験を振り返りながら、合コンが本当に要素を満たしているのか考えたい。

 

 

①人を巻き込んだ(動かした)経験

合コン開催は一人ではできない。

男女共、人数を揃える必要がある。

はい、クリア。

 

②何かを自ら企画した経験

これはもう合コン最大の醍醐味。

合コンを開催するにあたって、まずは企画が重要だ。

山手線ゲーム、王様ゲーム、話が盛り上がるコンテンツを用意しなければならない。

タイミングを見計らって企画をぶち込む遂行力もついた。

はい、クリア。 

 

③誰かと協力して物事を成し遂げた経験

 

合コン攻略方法の一つとして「共同戦線を張ることの重要性」があげられていることをご存知だろうか?

合コンという名の戦いの幕が開けると、味方と連絡をとる手段がなくなる可能性がある。

つまり、「なんとなく」「雰囲気で」

味方の女性陣の狙いの矛先を察知し、キラーパスを出さなければならない。

キラーパスを出した先に、自身のゴールも見えてくるのである。

合コンでの単独プレーは即死を意味する。

毎戦、協力せざるを得ない状況が繰り広げられるのだ。

 

はい、クリア。

 

④相手の課題を性格に把握して解決に導いた経験

相手の課題とは何だろうか?

「彼女が出来ない」

「とりあえず女の子と飲みたい」

「飲み友達が欲しい」

 

とりあえず、このあたりが王道である。

この課題と真摯に向き合い、合コン参戦ラインナップを揃える。

もちろん、話が弾みやすいように所属サークルや学部まで考える。

 

チホジョ主催合コン2次会開催率100%

 カップル成立率60%(破局率100%)

 

はい、クリア。

 

 

あれ…

待てよ…

「合コン」 すごくない?

 

就職活動の自己PRに必要な要素を、合コンはすべて網羅している。

「合コン」を考察し、「合コン」に大学生活の45%程をささげたチホジョは

もしかしたら、就職活動の攻略法を簡単に見つけられるのかもしれない。

 

 

就職活動的な活動、すなわち「合コン」を入学当初4年前から行っていた。

意識チョモランマ系ごときではない。

これは、もう意識天空の城ラピュタ系の域だ。

地に足すらついていない。厚い雲に覆われて、その意識の外観すらも拝めないほどだ。

 

一旦、冷静になろう。

 「学生時代に頑張ったこと」を訪ねた際、

学生からの返答が、「合コン」であった場合、

採用担当はどう思うのか?

 

 

 

もし、チホジョが採用担当であったなら―――。

 

静かな月曜日。

 

コンコンコン

ドアをノックする音は、一律3回。

どこかの就活講師なるものが就活生に伝えたのだろう。

今日もリクルートスーツを身にまとい、髪をセットした兵隊たちが室内に入ってくる。

 

「〇〇大学の!〇〇です!」

きりりとした声が室内にこだまする。

 

「学生時代に頑張ったことはなんですか?」

既に答えを知っている問いを投げかける無意味さをかみしめながら、

人事という立場を呪いつつ今日も一日を過ごす。

 

「学生時代は〇〇というサークルの代表を……」

「学生時代は〇〇のバイトリーダーを……」

「学生時代は海外ボランティアを…」

 

一体この世に何人サークルのリーダーがいるんだ…

むしろこの世にはサークルのリーダーしかいないんじゃないか…

あぁ…バイトリーダーの定義を教えてくれ…

 

そんな思いがよぎる。 

部屋に同時に入ってきた学生は4人。

そのうち3人はいわゆる量産型就活戦士だった。

 

この中からどうやって選べばいいんだ…

上司への説明責任もある。やっぱり学歴かな…

そう考えていたとき、最後の戦士が口を開いた。

 

「学生時代に力を入れたことは・・・合コンです」

 

 

予定調和な採用活動を一瞬でエンターテイメントに変える魔力!

眠気をこらえて仕事をしているサラリーマンへ向けた目覚めの一撃必殺!

 

もし私が採用担当者なら…

狂喜乱舞する

 

面白すぎる。心躍る。

これは、これはいける。

 

チホジョ、貴重な20代週末をベットして、

真剣に頭を使い、人間観察を繰り返して

出会った人物や発生したハプニングの記録を取り続けた。

全身全霊を込めた活動は、無駄ではなかったのかもしれない。 

 

 

この瞬間から、チホジョのES

学生時代に頑張ったことの欄は「合コンエピソード」でしめられることになった。

 

第一志望群御社?

そんなもの関係ない。守りに入ってどうする?

私は真に自分が頑張ったと心を込めて話せるものを伝えたい。

 

合コン

  

ぴったりだ。

全ての要素を的確に含んでいる。

最高だ。

考えれば考えるほど楽しくなる。

 

そして、

 

完璧だ。

 

 

早速、実家に残した大量の

「合コンで出会った人間観察日記」

「合コンまたは合コンに付随するイベントで発生したハプニングネタ集」

「合コンを開催するまでの出会いの場捜索日記」

を引っ張り出し、就職活動で面接官にお伝えしても、ブラック寄りのグレーとして受領されネタを探した。

 

 

次回記事では

チホジョ「学生時代に力を入れたことは、合コンです」

を掲載する。