【地方大学生のOBOG訪問のリアル】華麗なる先輩社員訪問!前編
就職活動という戦いを上手く切り抜けるためには、多くの情報が必要となる。
では、その情報源とはどこか?
SNS?
大学の就職課?
そんなもの!東京就活市場ではあてにならないぃぃいい!
「志望御社の社員様の御許」
ここに情報が集約されているのである!
社員様というのは、
その方自身が就職活動という辛く苦しい戦局を潜り抜け、
その後に待ち構える新人研修という名の洗脳、
無能な上司の下での業務従事、
無意味な飲み会参加強制と一気飲み&裸芸、
理不尽な鬼詰め、
違法長時間残業、
満員電車内でのすし詰め通勤、
等々、数々のドキドキイベントをこなしてきたエリート戦士、
いや将軍クラスの武将なのである。
将軍クラスの武将が戦局の切り抜け方を知らぬはずがない。
彼ら直接会って戦況での立ち振る舞いをご教授いただく他、就活で生き抜く術はない。
では一体どうやって、社員様改め将軍クラスの武将にお目通しをするのか?
しかも、地方駅弁大学という特攻ソルジャー要員、いや足軽ふ勢が…
就活戦士チホジョ、足りない頭を悩ませながら必死に考えた。
自分の行きたい業界、志望御社に地方駅弁大出身の先輩が一人もいないのだ。
有名武将を輩出できていない山奥出身の足軽チホジョは一体どうすればいいのだろう。
悩みに悩んだ末浮かんだアイデアは
「鵯越の逆落とし」であった。(出典:源義経「一の谷の戦い」)
思いついたが吉日。
チホジョは、リクルートスーツという戦闘服に袖を通し、某御社のオフィスが入っているタワー内にあるスターバックスに座っていた。
毎日選考の予定を入れている「稼働率重視型就活戦士」が、すべての選考をキャンセルし、スターバックスに座っているのである。
(※ この☆バックス、「オフィスに出入りする社員の様子が細かく観察できる」という地の利がある)
―――目の前を通り過ぎる社員様を注意深く観察する。
「青いチェックシャツ、中途半端な丈感ズボン、
無精ひげと無造作にまとめられた髪、黒縁丸眼鏡、最&高!!」
本来の目的を忘れ、ただただ第一志望御社社員の観察を続けるチホジョ。
田舎に帰ると決して出会うことができない様な社員を目に焼き付けようと必死だ。
チホジョにとってどの社員様も一様に素敵of素敵であり、誰に忠義を示すべきかと胸が高鳴っている。
だが、ここで大きな問題に気づく。
■問題
①果たして、忙しいエリート社員に特攻したところで相手にしてもらえるのだろうか?
②目の前を颯爽と歩く全員が、有能エリート戦士なのだろうか?
③お父上のおコネ、ビジュアル採用なのではないだろうか?
④というか、エリートってなんだ?
唐突に始まる、脳内GD。
「まず、エリートについて定義づけをしましょう」
どこからかそんな声が聞こえる。
(GDに関する記事はこちら↓)
エリートとはなんだ?
そもそも、就活戦士チホジョの真の目的は何だ?
自分が何者かわからない。何になりたいかわからない。
知らないことが多すぎるから、とりあえず
一社でも多くの企業の選考を受け、
一人でも多くの社会人と出会い、
納得する形で、働く企業を「選びたい」
その為に必要なことは、多種多様な業界の選考を進めること。
現在、チホジョが抱える問題は、
今志望している業界の先輩社員が、チホジョの大学から一人も輩出されていないこと
つまり、その業界の生の声を入手し選考を進めることが著しく困難であるということだ。
ここで、戦士、重要なポイントに気が付いた。
そうだ。
「仕事がバリバリできるエリート」
と
「就活のイロハを教えてくれるエリート」
は別者である可能性がある。
そして、就活戦士チホジョにとってのエリート社員は圧倒的後者である。
なぜならチホジョの目的は、
「この業界での就職活動を進めること」であるのだから。
では、後者の
「就活のイロハを教えてくれるエリート」
の具体的特徴とは何だろうか?真剣に考えノートに書きだしてみた。
1、志望業界の酸いも甘いも一通り経験済み
2、新卒採用選考時のイロハを知っており、選考記憶も新しい若手社員
3、一般試験採用経験者で特筆すべき特技無し
4、同業他社も選考経験有
どうせなら、一度の特攻で上記条件を満たすエリート戦士に出会いたい。
どうする?
どうすればこの状況を打破できるのか?
どうすれば、初見でこの条件を満たす人物を仕留めることができるのか?
迷っているうちに、大好きなソイラテの吸引を完了してしまった。
ここで就活戦士チホジョが出した結論は、
「なるべく、ビジュアルが整っていない社員様を狙う」
もうこの一言にチホジョが伝えたいことはすべて集約されている
と言っても過言ではない。
「ビジュアルが整っていない」とはどういうことか?
決して顔面偏差値が低いということではない。
ビジュアルが整っていない社員に狙いを定めることは、
- 圧倒的美形、つまり営業としてのウケがいいから採用された可能性
- ガタイがいい、つまり体育会系出身で有名大学体育会枠で採用された可能性
- ラフなスタイル、つまり美大卒でクリエイターとして採用された可能性
を持つ社員様への特攻を回避できることと同義。
勘違いしないでいただきたい。
彼らもエリート社員、圧倒的輝きを放つ存在なのだ。
しかし、彼らは…
田舎暮らし田舎育ち、サガミも驚くコミュ力0.005のチホジョにとっては眩しすぎる。
別世界の人間なのだ。話しかけても無視を決め込まれるかもしれない。
目立つビジュアル、話題になるような特技を持ちえないチホジョ
だが、
「この業界の深淵を見たいチホジョに、昔の自身の姿を投影してくれるような
文系卒特筆すべき特技無し、努力と小手先のテクニックで一般選考を勝ち抜いた経歴を持つ社員様」
に特攻したいのだ。
説明会にも参加していない。
インターンにも参加していない。
知っているのは社名のみ。(最近知った)
それでも、図々しくも、御志望業界の選考に残りたいのだ。
「ビジュアルの整っていない社員様を探そう」
私のOBOG訪問は幕をあけた。