上京カレンダー

意識チョモランマ系女子大生による茶番劇〜就活編・上京編〜

女が群がりそうな企業に務める社員の実録

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この記事は、

就活生に人気の「商社、広告、金融、外資コンサル」

との意見交換会(という名の…)を通して得た知識を基に作成した。

相も変わらずふざけ切った内容ではあるが、お目通しいただければ幸いだ。

 

人気業界の社員ってどんな感じなんだろう?

 

これらの業界を目指している学生は、ぜひチェックしてほしい。

 

 

  • 広告代理店の社員とは?

■ 会話タイプ

恋人歴1か月半のカップルが、天気が良い6月下旬の日曜昼下がりの午後に公園で始めるキャッチボール。

たまに調子にのった彼氏が145km級ストレートを放ち、彼女が唖然とする。

■ 人物平均像

チャラそうに見えて以外と真面目。実はあんまりお酒好きじゃない人が多い。ノリとテンションで生きていると思われがちだか、言動にロジックがある。

情報感度が高く、会話の引き出しが多い。共通の知り合いがいる可能性がとても高い。

■ 備考

美人な女性社員が多い。社内は不倫の宝庫と言われている。

自身の家庭環境を壊しがちにもかかわらず、他人の家庭の幸せを謳った広告を作るという矛盾を抱えている。

 

■ 先輩社員訪問で心に響いた言葉紹介

「俺らの仕事って人の心を溶かす仕事じゃん?

だから女の子の下を洪水にすることも可能」

 

twitter行きが決定したのはいうまでもない。

 

 

  • 商社の社員とは?

■ 会話タイプ

高校の体育の授業で男子が行うドッヂボール。もしくは壁当て。 

■ 平均人物像

かなりコミュ力が高い。が、我が強い。自分の周囲の出来事を、まるで周知の事実であるかのように話す場合が多い。数字とロジックに精通している様に見せかけて、最後は気合と根性で押し通す。

■ 備考

女性社員は食べるスピードが尋常ではなく、裏でダイソンと呼ばれている。

 

■ 先輩社員訪問で心に響いた言葉

「暇な女子大生の顔写真入手した!」

さすが!さすがの一言に尽きる!なんということだ!圧倒的人脈!圧倒的学歴!

嗚呼、脱帽の一言。

本人かどうかは定かではないが、人気業界4つの中で最もレスポンスが早く、本人であることのロジックが通っていたので脱帽。

 

 

  • 銀行の社員とは?

■ 会話のタイプ

中当て。

 

■ 平均社員像

アルコールが入ると、突如裸族に変容する。

合コンで社名を聞かれた時は、銀行ロゴの色で答える。どや顔を添えて。

(ex みずほ=青、三菱UFJ=赤、SMBC=緑)

 

■ 先輩社員訪問で心に響いた言葉

①「お前、俺の年収目当てでしょ?」

つまらない銀行員の話を、二秒に一回頷きながら聞いていたチホジョに向かって唐突に放たれた一言。

聞けば年収500万前後。

外資コンサルの靴の裏を舐めてひれ伏してくれ。

 

■ 先輩社員とのLINEやりとり中の名言

「いや〜ヘドバン多くて困るわ〜」

 

いや、ヘドハンな。

ヘドバン違う。

 

■ 備考

「ワンナイト誘うの下手な企業ランキング」は、金融系が独占している。

 

 

  • 外資コンサルの社員とは?

■ 会話タイプ

日曜、朝10時。延々とフォームの説明をするお父さんと、うんざりする子供。いつまでも始まらないキャッチボール。

 

■ 平均人物像

会話の随所にフェルミ推定が含まれている。

 

■ 先輩社員訪問で心に響いた言葉

「チホジョの好きなタイプは? 」

「あー当てはまる人、概算で世界に30万人ほどいるね」

 

これはもう一周回ってずるい。

突き抜けすぎている。

 

 

以上、

女が群がりそうな企業に務める社員の実録だ。

拝見いただき感激の極み。

 

 

 

 

仮説:「合コン」は就職活動時のPRに必要な要素を満たしている

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「就職活動」とは一体なんだろうか?

 

社会勉強、人間観察、彼ぴっぴ探し……色々な意見があると思うが、

大多数の意見として、

将来働きたい会社に「自分を採用してくれ」とPRすること

があげられるのではないのだろうか?

 

エントリーシートを出して

ウェブテストを受けて

何度か面接をして

晴れて合格。

来年からは会社の一員だ。

 

しかしながら、

就職活動中、自分をPRできる時間は刹那ほどしかない。

 

その刹那の時間内に、

過去の栄光をどや顔で伝えつつも

相手とコミュニケーションを尊重しなければいけない

質問にはそつなく答え、常識ある人間を装いつつも

特異性を表し、相手の記憶に残らなければいけない

 

まずまずの難易度。

 

そして、「自己PRに含まれていなければならない要素」というものも存在する。

 

一般的に自己PRをする際に必要な要素として挙げられているのが

・人を巻き込んだ(動かした)経験

・何かを自ら企画した経験

・誰かと協力して物事を成し遂げた経験

・相手の課題を正確に把握して解決に導いた経験

等である。

 

つまり、

上記の要素を含んだストーリーを過去の大学生活の中で発見し、それを意気揚々と語りつつも相手の顔色を窺い、常識人だと思われるセーフティーゾーンの中に存在しつつもちょっと尖った部分を見せるゲーム」

これが就職活動ではないのだろうか?

 

そこでだ。

少し読者の方に考えてほしいことがある。

 

先ほど述べた「要素」をすべて満たせる活動に思い当たるものはないだろうか?

 

 

そう、そうだ。

「合コン」だ。

しかも、「クリスマス前に開催される、参加者の本気度が高い合コン」だ。

 

インターンシップの採用選考」が、

「期末テスト開け夏休み直前or序盤に開催される合コン」であるとすれば、

 「採用本選考」は、

「クリスマス前に開催される本気度高めの合コン」である。

  

 

なぜ、「合コン」なのか

「合コン」とは一体なんなのか?

「合コン」のどこに上記の要素を満たす力があるのだろうか?

 

実体験を振り返りながら、合コンが本当に要素を満たしているのか考えたい。

 

 

①人を巻き込んだ(動かした)経験

合コン開催は一人ではできない。

男女共、人数を揃える必要がある。

はい、クリア。

 

②何かを自ら企画した経験

これはもう合コン最大の醍醐味。

合コンを開催するにあたって、まずは企画が重要だ。

山手線ゲーム、王様ゲーム、話が盛り上がるコンテンツを用意しなければならない。

タイミングを見計らって企画をぶち込む遂行力もついた。

はい、クリア。 

 

③誰かと協力して物事を成し遂げた経験

 

合コン攻略方法の一つとして「共同戦線を張ることの重要性」があげられていることをご存知だろうか?

合コンという名の戦いの幕が開けると、味方と連絡をとる手段がなくなる可能性がある。

つまり、「なんとなく」「雰囲気で」

味方の女性陣の狙いの矛先を察知し、キラーパスを出さなければならない。

キラーパスを出した先に、自身のゴールも見えてくるのである。

合コンでの単独プレーは即死を意味する。

毎戦、協力せざるを得ない状況が繰り広げられるのだ。

 

はい、クリア。

 

④相手の課題を性格に把握して解決に導いた経験

相手の課題とは何だろうか?

「彼女が出来ない」

「とりあえず女の子と飲みたい」

「飲み友達が欲しい」

 

とりあえず、このあたりが王道である。

この課題と真摯に向き合い、合コン参戦ラインナップを揃える。

もちろん、話が弾みやすいように所属サークルや学部まで考える。

 

チホジョ主催合コン2次会開催率100%

 カップル成立率60%(破局率100%)

 

はい、クリア。

 

 

あれ…

待てよ…

「合コン」 すごくない?

 

就職活動の自己PRに必要な要素を、合コンはすべて網羅している。

「合コン」を考察し、「合コン」に大学生活の45%程をささげたチホジョは

もしかしたら、就職活動の攻略法を簡単に見つけられるのかもしれない。

 

 

就職活動的な活動、すなわち「合コン」を入学当初4年前から行っていた。

意識チョモランマ系ごときではない。

これは、もう意識天空の城ラピュタ系の域だ。

地に足すらついていない。厚い雲に覆われて、その意識の外観すらも拝めないほどだ。

 

一旦、冷静になろう。

 「学生時代に頑張ったこと」を訪ねた際、

学生からの返答が、「合コン」であった場合、

採用担当はどう思うのか?

 

 

 

もし、チホジョが採用担当であったなら―――。

 

静かな月曜日。

 

コンコンコン

ドアをノックする音は、一律3回。

どこかの就活講師なるものが就活生に伝えたのだろう。

今日もリクルートスーツを身にまとい、髪をセットした兵隊たちが室内に入ってくる。

 

「〇〇大学の!〇〇です!」

きりりとした声が室内にこだまする。

 

「学生時代に頑張ったことはなんですか?」

既に答えを知っている問いを投げかける無意味さをかみしめながら、

人事という立場を呪いつつ今日も一日を過ごす。

 

「学生時代は〇〇というサークルの代表を……」

「学生時代は〇〇のバイトリーダーを……」

「学生時代は海外ボランティアを…」

 

一体この世に何人サークルのリーダーがいるんだ…

むしろこの世にはサークルのリーダーしかいないんじゃないか…

あぁ…バイトリーダーの定義を教えてくれ…

 

そんな思いがよぎる。 

部屋に同時に入ってきた学生は4人。

そのうち3人はいわゆる量産型就活戦士だった。

 

この中からどうやって選べばいいんだ…

上司への説明責任もある。やっぱり学歴かな…

そう考えていたとき、最後の戦士が口を開いた。

 

「学生時代に力を入れたことは・・・合コンです」

 

 

予定調和な採用活動を一瞬でエンターテイメントに変える魔力!

眠気をこらえて仕事をしているサラリーマンへ向けた目覚めの一撃必殺!

 

もし私が採用担当者なら…

狂喜乱舞する

 

面白すぎる。心躍る。

これは、これはいける。

 

チホジョ、貴重な20代週末をベットして、

真剣に頭を使い、人間観察を繰り返して

出会った人物や発生したハプニングの記録を取り続けた。

全身全霊を込めた活動は、無駄ではなかったのかもしれない。 

 

 

この瞬間から、チホジョのES

学生時代に頑張ったことの欄は「合コンエピソード」でしめられることになった。

 

第一志望群御社?

そんなもの関係ない。守りに入ってどうする?

私は真に自分が頑張ったと心を込めて話せるものを伝えたい。

 

合コン

  

ぴったりだ。

全ての要素を的確に含んでいる。

最高だ。

考えれば考えるほど楽しくなる。

 

そして、

 

完璧だ。

 

 

早速、実家に残した大量の

「合コンで出会った人間観察日記」

「合コンまたは合コンに付随するイベントで発生したハプニングネタ集」

「合コンを開催するまでの出会いの場捜索日記」

を引っ張り出し、就職活動で面接官にお伝えしても、ブラック寄りのグレーとして受領されネタを探した。

 

 

次回記事では

チホジョ「学生時代に力を入れたことは、合コンです」

を掲載する。

 

 

 

 

就活が楽しくて発狂しそうになるライフハック

 

「就活が楽しくて発狂しそうになるライフハック

 

就活は辛くしんどい。

一体だれがそんなことを言い始めたのだろうか?

だが、一般認識として確かに「就活=辛い」は存在する。

 

そして、おそらくこの記事を読んでいる(あ、今閲覧数0だ)次世代就活戦士もきっとこのような固定観念に惑わされ、「就活」を自ら「辛く」変えてしまうだろう。

 

そこでだ。

今回はチホジョとっておきの就活ライフハックを紹介したいと思う。

 

実際のところ、就活が楽しくなるライフハックは1230程ある。が、

その中でも今回は、「チホジョセレクト、ベスト of 就活ライフハックを紹介するので、襟元と姿勢を正してからご覧いただきたい。

 

そのライフハックはこちら↓

 

電話帳登録名を「ゾクゾク案件」にする

※「ゾクゾク案件」とは、文字通り、ぞくぞくっとするような案件

 

一体どういうことか、エピソードを織り交ぜつつ、紹介したい。

 

 

人体の限界に挑戦し、最高稼働率を達成しようともくろむ就活戦士チホジョ。

勿論、年収ランキング常上位、スーパー戦闘民族と名高い(ぴー)エンス御社の選考も受けていた。

 

最初は、できごころ ほんの腕試しのつもりだった。

名前だけは頻繁に耳にする「(ぴー)エンス」

だが、どんな仕事をしているのか、どんな人がいるのか、全くわからない。

 

とりあえず、全身全霊を込めて 真摯に対応するしかない。

 

戦士の言霊が、無事「(ぴー)エンス」御社の面接官の心に響き(?)

選考は駆け足で進んだ。

 

―――― 時は最終選考前。

せっかくここまで来たのだから、一挙一動に万全の注意を払わなければならない。

そう、私をネクストステージに押し上げてくれた御社面接官が、私の失態により会社に激詰めされ、窓際被害者の会にラインナップしない様に。

 

 

ただ、一挙一動に万全の注意を払うなどと言っても、具体的にどうすればいいのか。

最終面接前に足りない頭を壁に打ち付けながら必死に考えるチホジョ。

 

そして、とある答えにたどり着いた。

「一挙一動に万全の注意を払う」ために必要なのは、

「完全なる会社と社員様の雰囲気理解」だ。

 

「会社、または社員様を正しく理解することで社員と同じように振舞える」

つまり、「未来の仲間であることをアピールできる」のだ。 

 

これだ。

これしかない。

完璧に「(ぴー)エンス」人材になり切ることができたならば、

私をネクストステージにいざなってくれた御社社員様も出世魚決定だ。

さっそく私は、「(ぴー)エンス」人材になりきるため、

コネクションというコネクションを駆使し、「(ぴー)エンス」御社の情報を集めた。

 

 

以下が、内定者や先輩社員、その兄弟等から集めた情報である。

 

 

年収日本一位

巷では、20代で家が建ち30代で墓が立つと囁かれる

太く短く生きることをモットーとした選ばれし戦闘民族。

 

内々定が決まった学生がとる行動として多く報告されている例が「外車購入」

まだ、一円たりとも自分の力で稼いでいないというのに、既に「金を稼ぐ」という戦闘民族としての意識が芽生えている。さすがの一言に尽きる。

 

特技は、「(ぴー)エンス シャッフル」

日本一年収が高いと噂の(ぴー)エンス。

彼らのエンターテイメント・ショーは 合コンのお会計時に始まる。

(ぴー)エンス社員達は自らのクレジットカードを集め、唐突にシャッフルを開始するのだ。

盛り上がるビッチ達、上がる黄色い歓声、カードをシャッフルするスピードが上がると同時に会場のボルテージは最高潮に達する。

「すとーっぷ!」媚を含んだビッチの声で、戦闘民族の手が止まる。

 

お気づきの通り、一番上にあるカードですべての飲食代を持つのである。

男気じゃんけんもびっくりの、この「デス・ゲーム」も、戦闘民族にとってはほんの余興にすぎない。

 

そして実は、「カーレイサー」ではないのかという説もある。

一分一秒たりとも時間を無駄にしない(ぴー)エンスエリート戦士。

そのハンドルさばきはもはや芸術の域であり、狭い首都高であってもまるで自分の庭であるかのようにすり抜ける。(らしい)

 

金もあり、金を湯水のように使う度胸もあり、運転技術もあり、合コンではっちゃけるコミュ力もある。

到底普通の人間とは思えない、戦闘民族(ぴー)エンス。

 

まさか、、、

王子か?

王子ではないのか?

アラブあたりの石油王の息子ではないのか?

地方から、老馬に乗ってやってきた哀れな女子大生にガラスの馬車を用意しようと画策する王子なのではないだろうか??

 

(ぴー)エンスのことを調べれば調べるほど、惹かれ恋に落ちていくのがわかる。

そして、ついには(ぴー)エンスが自分の中で王子という位置付けになっていることに気づく。

 

待てよ、、

戦闘民族かつ王子、、、?

 

まさか、、、

まさか

ベジータか?

ベジータではないのか?

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もう面接どころではない。

「会社と社員様の完全なる理解」を試みた結果、

「社員様は自分にとってストライクゾーンを的確に攻める王子である可能性がある」ということが発覚してしまった。

 

Dボールで最も好きなキャラクター、ベジータ様疑惑がかかった人を前に平静を保ちつつ自己紹介などできるわけがない。

 

すっかり骨抜き(ぴー)エンスファンになりさがってしまったチホジョ。 

だが、最終面接は心を強く持って真摯に向き合った。結果がどうであれ、これだけ会社のことを調べつくしたのだ。晴れ晴れとした心で面接会場を後にした。

 

 

ーーーーーーー後日談。

 

「結果がどうであれ」とぬかしたが、やはり結果は気になるし、

「年収日本一の会社に内定」という希望を捨てられないチホジョ。

 

猛る心を抑えきれず、(ぴー)エンス人事様の電話番号を「ベジータ王子」と登録し、誇り高きサイヤ人の王子ベジータからの電話を心待ちにする日々を送った。

 

そのワクワク感、ゾクゾク感たるや…。筆舌しがたい。

内定電話がかかってきたらどうしようか。

いや、お祈り電話ですら待ち遠しい。

 

……これぞ就活のライフハック

会社を調べつくし、会社の社員さんをキャラ付けし、電話帳にゾクゾク案件として登録。落ちても受かっても、一時のエンターテイメントショーを楽しめる。

  

 

ENTRANCEは、就活のライフハックだったはずなのに、

EXITは(ぴー)エンスのステマ

  

つまり、何が言いたいかというと、

この記事を読んでいるそこのあなた。

(ぴー)エンス社員との合コンをセッティングしてください。

 

クレジットカードをかき回すだけでなく、チホジョの心もかき回してくれる

熱い(ぴー)エンス社員(ベジータ)募集中。

 

 

【地方大学生のOBOG訪問のリアル】華麗なる先輩社員訪問!後編

 

前編はこちら↓

chihosyukatsu.hatenablog.com

 

 「ビジュアルが整っていない社員様を狙う」

 

このスローガンがぐるぐると頭の中を全力疾走しているにも関わらず

当の本人は微動だにできていない。

目標物が見当たらないのだ…

早くなんとかしなければ…ソイラテも底をついたことだし…

スターバックスで張り込みを初めて既に3時間が経過していた。 

 

ちょうどその時、後ろの死角から声をかけられた。

「席、空きますか?」

 

後ろを振り向き視線を向けた先に立っていたのは …

 

手に持っているのは、A3資料が入りそうな大きなバッグ

身に着けているのは、青系スーツ

背丈恰好は特異ではなく、スポーツ経験も浅そうだ

そして、疲れた顔

 

間違いない、某第一志望群御社の社員だ 。

まさか向こうから飛び込んでくるとは。

飛んで火にいる春先のエリートとはこのこと。

 

ここで食い止めなければならない。

あわよくばオトモモチになりたい。

 

その為に、何か…何か一言でも言わなければ…

最初の一手が肝心だ。

最初の一手でその後の関係性もすべてが決まってしまう。

 

何か…心に残るようなことを言いたい。

あわよくば、エリート社員が後にクライアント先でネタにしてくれるような出会いを演出したい。

だが、出てこない。

気の利いた一言が咄嗟に出てこない。

何か…何か一言でも言わなければ…

 

 

「あの…BIZZタワー牛耳ってます?」

咄嗟に口から飛び出た自分の一言に度肝を抜かれた。

 

しまった。あまりにも急な展開に、押し込めていた素の自分が出てしまった。

必死に取り繕うとするも、混乱状態に陥った無能戦士の口からは後続の言葉などでてこない。

 

「あ、私、今こういった活動をしておりまして…」

大学名が入ったエントリーシートを見せることで「就職活動中」をアピールし、

相手側の警戒心を解こうとするも、ファイル中に数多溢れるどうでもいい書類が邪魔をして、

自身の潔白を証明する大学名入りESを見つけることができない。

 

そして、なぜか「就職活動」という言葉が出てこず、見ず知らずの人間に対し宗教勧誘時のような空気をぶつけてしまうチホジョ。

 

 

失敗だ。

飛んで火にいる春先のエリート社員を自分のオトモモチにできなかった。

もう終わりだ。

それどころか、警戒心まで抱かせてしまった。

 

無理もない。

ただ純粋に空いている席を探し求めている人間に対し、

「意味不明」を凌駕する「煽り」ともとれる狂気に満ちた返答をしてしまったのだ。

 

驚いた表情で私を見つめるエリート社員。

およそ一分、

およそ一分間の激しい攻防(正確に言えばチホジョの自爆テロ)であったが

その時間は永遠とも感じられた。

 

 

「え…?文春の記者…?」

やっとのことで言葉を発したエリート社員。

だが、自爆テロに巻き込まれた彼の返答も既に正気を失っていた

 

「文春の記者」

斬新。斬新すぎるツッコミ。

一体この社員何者なのだ。

日ごろから記者に追い回されるような生活でも送っているのか? 

 

この社員曰く、

「何かと騒がれているこの業界で、新しい小ネタを拾いたいと考える記者が

最も社員の警戒心を解くことができる就活生を装って自身の前に現れた」

つまり、

「センテンススプリング砲の銃口が自社に向いたのではないか」

と考えた末の一言であったそうだ。

 

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チホジョ、

中々老けて見られることが多く、18歳の頃働いていた日本料理屋では、32歳子持ちだと思われていた経験を持つほどだ。

それに加え、先ほどの相手の出方を伺うような煽り文言。そう思われるのも無理はない。

 

 

だが、チホジョは瞬時に思った。

この社員は大当たりだ。

 

①異常なまでの警戒心

②刹那のやりとりから最悪のパターンを想定できる妄想力

③そして、砲撃から自社を守ろうとする愛社精神

 

尊敬に値する!

絵にかいたようなエリート社員だ!

もしかしてチホジョはとんでもない逸材を探し当ててしまったのではないか? 

 

猛る気持ちと無理やり立ち上がろうとする鳥肌を抑え平静を装い、

さらっと自己紹介を完了させたチホジョに

忙しいであろうエリート社員は丁寧に時間を取ってくださり、その後も二回ほど

ES添削に協力してくれた。感謝の極みどころの騒ぎではない。

 

こうして、チホジョの記念すべき特攻OBOG訪問は幕を閉じた。

結局のところ、自爆テロは行ったが特攻はしていない。

 

 

 余談であるが、

この社員様に添削していただいたESは全通だった。(広告、エンタメ系)

広告業界志望でなくても、広告業界に味方をつくることは戦場を生き抜くうえで非常に有効な手段だと考えられる。

 

 

辛い事もあるけど、

就活戦士チホジョは今日も元気です。

 

貴重なお時間頂きありがとうございました。

 

  

【地方大学生のOBOG訪問のリアル】華麗なる先輩社員訪問!前編

 

就職活動という戦いを上手く切り抜けるためには、多くの情報が必要となる。

では、その情報源とはどこか?

SNS?

大学の就職課?

そんなもの!東京就活市場ではあてにならないぃぃいい!

 

「志望御社の社員様の御許」

ここに情報が集約されているのである!

 

社員様というのは、

その方自身が就職活動という辛く苦しい戦局を潜り抜け、

その後に待ち構える新人研修という名の洗脳、

無能な上司の下での業務従事、

無意味な飲み会参加強制と一気飲み&裸芸、

理不尽な鬼詰め、

違法長時間残業、

満員電車内でのすし詰め通勤、

等々、数々のドキドキイベントをこなしてきたエリート戦士、

いや将軍クラスの武将なのである。

 

将軍クラスの武将が戦局の切り抜け方を知らぬはずがない。

彼ら直接会って戦況での立ち振る舞いをご教授いただく他、就活で生き抜く術はない。

 

では一体どうやって、社員様改め将軍クラスの武将にお目通しをするのか?

しかも、地方駅弁大学という特攻ソルジャー要員、いや足軽ふ勢が…

 

 

就活戦士チホジョ、足りない頭を悩ませながら必死に考えた。

自分の行きたい業界、志望御社に地方駅弁大出身の先輩が一人もいないのだ

有名武将を輩出できていない山奥出身の足軽チホジョは一体どうすればいいのだろう。

 

 

悩みに悩んだ末浮かんだアイデアは 

鵯越ひよどりごえの逆落とし」であった。(出典:源義経「一の谷の戦い」)

 

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思いついたが吉日。

チホジョは、リクルートスーツという戦闘服に袖を通し、某御社のオフィスが入っているタワー内にあるスターバックスに座っていた。

毎日選考の予定を入れている「稼働率重視型就活戦士」が、すべての選考をキャンセルし、スターバックスに座っているのである。

 

(※ この☆バックス、「オフィスに出入りする社員の様子が細かく観察できる」という地の利がある)

 

―――目の前を通り過ぎる社員様を注意深く観察する。

 

「青いチェックシャツ、中途半端な丈感ズボン、

無精ひげと無造作にまとめられた髪、黒縁丸眼鏡、最&高!!」

 

本来の目的を忘れ、ただただ第一志望御社社員の観察を続けるチホジョ。

田舎に帰ると決して出会うことができない様な社員を目に焼き付けようと必死だ。

チホジョにとってどの社員様も一様に素敵of素敵であり、誰に忠義を示すべきかと胸が高鳴っている。

 

だが、ここで大きな問題に気づく。

 

■問題

①果たして、忙しいエリート社員に特攻したところで相手にしてもらえるのだろうか?

②目の前を颯爽と歩く全員が、有能エリート戦士なのだろうか?

③お父上のおコネ、ビジュアル採用なのではないだろうか?

④というか、エリートってなんだ?

 

 

唐突に始まる、脳内GD。

「まず、エリートについて定義づけをしましょう」

どこからかそんな声が聞こえる。

 

(GDに関する記事はこちら↓)

chihosyukatsu.hatenablog.com

 

エリートとはなんだ?

そもそも、就活戦士チホジョの真の目的は何だ?

 

自分が何者かわからない。何になりたいかわからない。

知らないことが多すぎるから、とりあえず

一社でも多くの企業の選考を受け、

一人でも多くの社会人と出会い、

納得する形で、働く企業を「選びたい」

 

その為に必要なことは、多種多様な業界の選考を進めること。

現在、チホジョが抱える問題は、

今志望している業界の先輩社員が、チホジョの大学から一人も輩出されていないこと

つまり、その業界の生の声を入手し選考を進めることが著しく困難であるということだ。

 

ここで、戦士、重要なポイントに気が付いた。

 

そうだ。

「仕事がバリバリできるエリート」

「就活のイロハを教えてくれるエリート」

は別者である可能性がある。 

 

そして、就活戦士チホジョにとってのエリート社員は圧倒的後者である。

なぜならチホジョの目的は、

この業界での就職活動を進めること」であるのだから。

 

では、後者の

「就活のイロハを教えてくれるエリート」

の具体的特徴とは何だろうか?真剣に考えノートに書きだしてみた。

 

1、志望業界の酸いも甘いも一通り経験済み

2、新卒採用選考時のイロハを知っており、選考記憶も新しい若手社員

3、一般試験採用経験者で特筆すべき特技無し

4、同業他社も選考経験有

どうせなら、一度の特攻で上記条件を満たすエリート戦士に出会いたい。

 

どうする?

どうすればこの状況を打破できるのか?

どうすれば、初見でこの条件を満たす人物を仕留めることができるのか?

 

迷っているうちに、大好きなソイラテの吸引を完了してしまった。 

 

ここで就活戦士チホジョが出した結論は、 

なるべく、ビジュアルが整っていない社員様を狙う

 

 

もうこの一言にチホジョが伝えたいことはすべて集約されている

と言っても過言ではない。

「ビジュアルが整っていない」とはどういうことか?

 

決して顔面偏差値が低いということではない。

ビジュアルが整っていない社員に狙いを定めることは、

  • 圧倒的美形、つまり営業としてのウケがいいから採用された可能性
  • ガタイがいい、つまり体育会系出身で有名大学体育会枠で採用された可能性
  • ラフなスタイル、つまり美大卒でクリエイターとして採用された可能性

を持つ社員様への特攻を回避できることと同義。

 

勘違いしないでいただきたい。

彼らもエリート社員、圧倒的輝きを放つ存在なのだ。

しかし、彼らは…

田舎暮らし田舎育ち、サガミも驚くコミュ力0.005のチホジョにとっては眩しすぎる。

別世界の人間なのだ。話しかけても無視を決め込まれるかもしれない。

 

目立つビジュアル、話題になるような特技を持ちえないチホジョ

だが、

この業界の深淵を見たいチホジョに、昔の自身の姿を投影してくれるような

文系卒特筆すべき特技無し、努力と小手先のテクニックで一般選考を勝ち抜いた経歴を持つ社員様

に特攻したいのだ。

 

説明会にも参加していない。

インターンにも参加していない。

知っているのは社名のみ。(最近知った)

 

それでも、図々しくも、御志望業界の選考に残りたいのだ。

 

「ビジュアルの整っていない社員様を探そう」

 

私のOBOG訪問は幕をあけた。

 

 

 

 

 

GD経験30回超、就活戦士が考えるGD通過のコツ

  

GDを30回以上経験した就活戦士が、

GDを通過する為にやるべきことを全力でまとめた。

 

 

GD(グループディスカッション)

―――それは、ただの選考ではない。

 

人事から一挙一動を観察され、

他大学生から学歴マウンティングされ、

唐突に意味の分からないことをぶっこんでくる人間に議論を妨害され、

既に全員が冷静であり、誰も意見を発さない凍てつくような局面で

「一旦、冷静になろう」と理系出身氷点下系学生に煽られる。

 

それでも、

それでも、企業側が提示する時間内に

「君が桃太郎なら動物なに連れてく~?」

といった

コミカルofコミカルで、例え最適解が出たとしても

一ミリも社会の役に立たないであろうこの議題に、

真正面から向き合わなければならないのだ。

真正面からそして真摯に向き合わねば、勝ちは見えてこないのだ。

 

いや、ただ議題に向き合うだけでは戦局を掴む参謀にはなれない。

勝負は会場についた時から既に始まっている。

 

ステップ① 身分を隠せ

学歴は一種の呪いである。

「地方駅弁大学」という業を背負う私たちは、「その業をいかにうまく隠し

さもエリート中のエリートであるかのように振舞えるか」が重要なのだ。

 

都内の大学生は何かと地方を下に見ている。

地方勢から見れば十分都会な埼玉ですら「ダサイタマ」などと揶揄されている始末だ。奴らは「地方駅弁など極刑に値する」とでも思っているのだろう。 

東京という荒くれものが集う決戦の地で「駅弁大学」という旗を掲げ特攻していく先に何があるかは想像に難しくない。

潰される。

容赦なく叩き潰される。

意見の良し悪しなど関係ない。

誰も耳をかそうともしなくなる。

 

つまりだ。

GDで勝つためには「大学名を隠し通すスキル」が求められる。

 

GDがある日は誰よりも早く会場につこう。

到着するとすぐに、部屋の雰囲気を確かめるのだ。

 

GD用の机群(=島)が既に出来上がっているときは、右端に座ろう

真っ先に部屋に乗り込んだ貴公ならできるはずだ。

 

部屋の机が普通にならんでいる場合は要注意だ。簡単な説明が終わった後、GD用に机を並べ替えるという作業を学生にさせる可能性がある。

このような状況に遭遇した時は、率先して並べ替えに参加し、

スムーズに「GD島の右端の席をとること」に尽力して貰いたい。

 

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では、なぜ、右端なのか?

そのような考えが浮かんだ愚者は冷静に考えてほしい。

 

人事から、

「はい、では今から簡単な自己紹介してください」

という一言が発せられたと仮定しよう。

 

自己紹介といえば、

名前、大学名、出身地、学生時代頑張ったことetc....

 

そうだ。

地方勢にとって自分の弱みをこれでもかとさらけ出さねばならぬ公開処刑こそが

冒頭に必ず設けられる「自己紹介タイム」なのだ。

地方大生にとっては渾身の一撃にもなりうるこの一言が発せられた場合、

「大学名を隠し通さなければいけない」任務を背負ったあなたはどうする?

 

答えはこうだ。

真っ先に喋りだして、「大学名を言わない空気」を形成する

では、自己紹介という公開処刑が始まった場合、

真っ先にしゃべりだしても不自然ではないポジションはどこか?

 

今までの経験から考えてほしい。 

そう、そうだ。

それが、島の右上、通称「地方の聖域」なのだ。

 

地方就活生の諸君!先手必勝とはGDのためにあるような言葉だ!

「地方の聖域」に陣取り、意気揚々と、自己紹介を始めよう。

勿論、大学名を抜いて。

 

後続の愚者たちはきっと「大学名抜き自己紹介の空気」につられるはずだ。

 

余談ではあるが、

グループ内にKO大学生がいた場合は一部例外が入る。

なぜならば、彼もしくは彼女は大学名を言わなければならない病に犯されているからだ。

KO生はきっと高らかに、「慶應大学湘南キャンパスのぉ〜!」と唄い出すであろう。
 

だが、そんなことは関係ない。

大学名を声高に唱えた学生同士でマウンティングでもなんでもやってくれ。

こちらはもう既に一仕事終えた後なのだから。

 

とにかく「大学名を隠す」これを達成できたら、第一関門はクリアといえる。

 

人事に、

「あ、大学名も言って」

と突っ込まれた場合は知らん。

 

 

ステップ② アイスブレイクでアッパーをかませ

 

ステップ①をさらにバージョンアップさせたのがステップ②だ。

バージョンアップというより、「身分を隠す」というステップ①を、限りなく黒に近いグレーにした戦法こそが、ステップ②といえる。

 

このステップ②に必要不可欠な魔法の呪文を伝授しよう。

 

「海外大卒です」

 この6文字。

たったこの6文字だけで!

これだけで!!すべてのやり取りが!!スムーズになる!!

一挙一動すべてが受け入れられる!!

いわば、「GDにおける印籠」といったところだ。

 

この魔法の呪文を、印籠を、GD開始前の雑談タイムに投下するのだ。

大学名は何でもいい。

そんぎゅんがん大学でも、まさちゅーせっちゅ大学でも、まーすとりひと大学でも

リトマスシ大学でも、コマゴメピペット大学でも、何でもいい。

 

半信半疑戦士はぜひ、この魔法の言葉、無敵の印籠を使用してほしい。

コツは、人事が見ていないアイスブレイクタイムに使用すること

間違えても本番中に言ってはいけない。経歴詐称、一発退場待ったなしだ。

しかし、アイスブレイクタイムは雑談&談笑が認められる。

冗談かどうか、そんなことは重要ではない。アイスブレイクなどほんの余興だ。

しかし、しかしだ。

軽いジョブどころではなく、右ストレートからのアッパー程度のダメージを与え、東京就活戦士達の脳を揺らし、正常な思考判断力を奪い去ることができる。

そして、GD中メンバーの自分に対する風当たりを柔らかくするという威力をも発揮する。

まさに攻防一体型の上位魔法。(※魔法使用後の副作用については責任を負いかねます)

 

注意すべきは、アイスブレイク後のGD序盤に

「大学名公表ありの自己紹介with人事」という大番狂わせがあった場合だ。

「え…あいつ海外大卒じゃないの……?」

GD開始前からせっせと積み上げてきた茶番をGD開始直前に崩すことになり、まともな精神状態ではGDを戦い抜けなくなる。

つまり、

「誰しもが平等に敵であり味方でもある」というGDのルールを度外視し、

「GD開始直後、既に全員が敵」という無法地帯を形成してしまう。

 

そうなった場合は張り子の虎になってください。

 うんうんうんうん…!

 

 

ステップ③ 先手を打て

 

先ほども一つ魔法の言葉をお伝えしたが、

再度、さらに強力かつ使用後副作用の心配もない魔法の呪文を伝授したいと思う。

 

この一言、

この一言を真っ先に発することができるか、それが勝負を左右する。

 

「まず、定義づけをしましょう」

 

定義づけの意味が分かっていなくてもいい。

そもそも何をどう定義づけするか決まっていなくてもいい。

もう何でもいい。とにかく発するのだ。

この「よくわからないが、とりえず知的で冷静に見える一言」を。

 

「まず、定義づけをしましょう」

 

その瞬間、ただの一員、ソルジャー要員だったあなたは「参謀」に昇格する。

「こいつ…できる…!」周囲の息をのむ声が聞こえる。

「議論のお題が発表されてまだ1秒しか経過していないにも関わらず、

こいつは既に質問の概要を掴み、それを整理する段階まで来ている……!

貴公、何者……?!」

なにがなんだかよくわからない状況に、東京の戦士たちは慌てふためく。

 

そこで、すかさず、次の一手を放つのだ。

「それでは、○○さん、どう思います?」

 

 勝った。

厄介そうなKO大生を血祭にし、確実に進行役兼参謀の座を手に入れた。

もう次回選考の切符を手に入れたも同義。

その後は、化けの皮がはがれないように、うまく立ち回ろう。

ちょっとした読みのずれは「海外大学在学中にジャパニーズ的常識が欠落した

という設定にすれば、万事OKだ。

 

以上が、「地方駅弁大学生が東京という決戦の地で生き残るための術」である。

 

が、

くれぐれもこんな馬鹿な真似はしないでいただきたい。

他の人の迷惑になるので。

 

まぁ何が言いたいかというと、

「GD中、大学名を言った途端態度を変えるやつが一定数以上いて、

チホジョ悲しみの境地…!」

これに尽きる。

 

あなたの貴重な時間を、こんな茶番に割いていただき感動の極み。 

 

ES 「我こそはァ~! 腱鞘炎の産みの親ァ~!」

 

 

この記事では、就職活動における最初の難関門、ES(エントリーシート

についての気付きを書き連ねることにする。

 

ちなみに、就活戦士チホジョは自称ES作成王である。

就職活動中に作成したエントリーシート総数は34枚。

一時、ESの鬼と化していた就活戦士、

「当日消印有効のESを手掛ける際は、深夜まで営業している新宿郵便局に陣取って窓口前の机で作成し、23:55ごろに郵送印を貰う」という狂気に満ちたスリリングな就職活動を楽しんでいた。 

 

以下、ESを愛し、ESに少しだけ愛された就活戦士が身を削る思いで行ったESに関する検証とその結果を、今後の就活戦士の為に公表していきたいと思う。

 

検証① 修正液はNGなのか?

結論から申し上げると、手書きESに修正液を使用してもES通過に問題はない。

ネット上に溢れる、「ESは修正液使用禁止」という恐ろしい噂に対し、

ES作成1日目で既に腱鞘炎の危機を感じていた戦士は、噂の検証を開始することにした。

大手出版社、広告代理店、新聞社、テレビ局、メーカー、エンタメ業界etc...

ありとあらゆる会社に持参するESに修正液を使用してみたが、特に問題はなかった様に感じる。

(協力者:北海道大学女性)

 

検証② 消えるボールペンはNGなのか?

結論から申し上げると、消せるボールペン、フ〇クションを使用しても、ESは無事通過した。

業界は先ほど記載したものと同じである。

まぁ、普通にボールペンで書いた方が賢い選択ではあるが。

(協力者:筑波大学男性)

 

「俺さ、ES修正液使ったから落ちたんだよねw」

とどや顔で語る就活戦士よ、さらば。

 

検証③ 一日何枚のESを仕上げられるのか?

ES締め切りラッシュの4月末、就活戦士の意識は朦朧としていた。

もう既に第一志望御社のESは作成を終えた。しかし、自分が作成しているESが第一志望軍御社に認められるかは不明である。もしかしたらES全落ち無い内定もあり得るかもしれない。

不安に駆られた就活戦士は決断した。

「すべての自由時間を生贄に捧げ、少しでも心トキメク御社にはESという名のラブレターを送ろう。」

そこから、寝る間も惜しんでES作成に勤しむという就活戦士の挑戦は始まった。

 

(ミスした手書きESを最初から書き直す間を惜しんで、ほぼすべてのESに修正液を使用したことから、ESを通すことより、ES作成数を増やすことが目的となっていたことは容易に想像できる)

 

結果……

面接や長距離移動等の制約がある非常に不利な条件下で、

1日に4社分のESを作成することに成功した。

―――忘れもしない、4月10日。

早朝、大阪まで面接に向かう行きの新幹線で2社分、面接待ち時間に他の1社分の構想を練り、帰りの新幹線でその1社分を完成、帰宅後にもう1社分作成、合計4社だ。

 

圧倒的、奇跡。

もう何がしたいのかよくわからないが、奇跡すぎる。

これが、目の前の面接よりもES作成稼働率を優先した結果だ。

かつて、こんな達成感を味わうことが人生の中あったろうか?

ES作成がこんなにも自分をワクワクさせてくれるなんて、知らなかった。

ES最高。

面接では声高に叫ぼう。

特技は「ES作成稼働率をあげることです!」と。

 

だが、そんな無茶をしてES作成稼働率を上げた綻びは、必ず出てくる。ESを仕上げ、選考をクリアしたにも関わらず、次回選考が他社と被り受けられなくなってしまうのだ。

 

ダブルブッキング、

いや

トリプルブッキング

時には

クアドラプルブッキングだ。

 

ユナイテッド航空すらも腰を抜かす緊急事態

ES選考通過→辞退 という無念を幾度となく経験した。

また、むやみにESの通過数を増やすことは人生において何の役にも立たないことを学んだ。

 

上記以外にも、この検証を通して驚くべきことが分かった。

連日、ES提出ラッシュに脅かされる生活が続くと、唐突に大きな声を出したい欲に駆られるのだ。

その欲は、新宿郵便局で深夜にESを郵送した後、帰路についた辺りで突然発生する。

 

横を通り過ぎる自転車が大きな弧を描く。まるで就活戦士を危険人物と見なし避けているかのように。

その時初めて、なかなかの大音量で「椎名林檎」の「丸の内サディスティック」を歌っていた自分に気が付いた。

歌う曲のチョイスも、リアル。

深夜に浅草付近で「丸の内サディスティックテロ」に遭遇した人、それ私です。

 

誰か私をグレッチで殴ってください。

茶番は以上です。